休日の昼、いつものそばに家にある薬味をいくつか添えてみる。
どれが合うかを夫婦で試すだけで、食事は好みを見つける小さな遊びに変わっていく。
家にある薬味を三種類ほど並べる

ねぎ、わさび、大根おろし、刻み海苔。
普段なら何となく選んでいる薬味も、いくつか並ぶと急に気になる存在になる。
「今日は、どれが一番合うかな」
最初から組み合わせを決めず、気になったものを少しだけ。
いつもの薬味なのに、比べるつもりで味わうと、香りの強さや口当たりまで意識に残る。
特別な材料がなくても始められる、気軽な食べ比べだ。
薬味で変わるそばの味を比べる

わさびを添えると、後味がすっきりする。大根おろしを合わせると軽やかに、海苔を加えれば香ばしさが前へ出る。
同じそばでも、薬味ひとつで印象は思った以上に変わるもの。
そば粉を八割使った二八そばには、薬味に隠れない風味がある。何かを足すたび、そばの香りまで違って感じられ、「次はこれ」と試したくなる。
「ねぎだけのほうが、そばの味がよく分かるかも」
ひと口ごとの感想に、正解はない。自分が好きだと感じた味が、そのまま今日の発見になる。
二人のお気に入りを伝え合う

夫はねぎとわさび、妻は大根おろしと海苔。
最後に選んだ組み合わせが違えば、相手の一杯も少し気になってくる。
「それもひと口、試してみたい」
交換してみると、自分では選ばなかった味が意外に合うこともある。
あるいは、やはり自分の選んだ組み合わせへ戻りたくなることも。
その違いを話すうちに、そばを食べるだけだった昼に、二人の好みを知る会話が生まれている。
今日のお気に入りが決まれば、次に試したい薬味も浮かんでくる。いつもの昼食に、もう一度やってみたくなる楽しみが残る。
次のそばの昼には、家にある薬味を三種類並べて、夫婦でお気に入りの組み合わせを見つけてみませんか。