予定を終えて、あとは顔を洗って眠るだけ。そんな夜に少しだけ時間の余裕があるなら、いつもの洗顔とは違うやり方を試してみるのもいい。
泡をつくるところから始めない。それだけで、毎日の洗顔が少し違って見えてくる。
泡立てない洗顔を、いつもの夜に試してみる

洗面台の前で手に取るのは、とろみのあるウォッシュと、そこへ混ぜて使うパウダー。
ふたつを混ぜていくと、いつもの洗顔料ならそろそろ泡立てたくなるところなのに、今回はそのまま。泡をつくらず、混ぜたものを顔になじませていく。
最初は少し不思議だ。
普段なら、手のひらいっぱいの泡をつくることが洗顔の始まりになっている。けれど、その工程がないだけで、手元の感触にも、顔へ触れる動きにも自然と意識が向く。
「こうやって洗うんだ」
毎日のようにしていることなのに、初めて使うコスメを試すときのような新鮮さがある。
洗顔そのものを変えようと大げさに構えなくてもいい。いつもの夜、いつもの洗面台で、使い方だけが少し違う。その小さな違いが、慣れた動作をいったん立ち止まって味わうきっかけになる。
泡を気にしないと、質感や香りが見えてくる

泡の大きさや量を気にしなくていいぶん、次第に別のものが気になってくる。
混ぜたあとの質感。顔になじませるときの感触。そして、ふわりと感じるバニラミルクの香り。
泡をつくっているときには気づかなかった感触や香りが、今夜はひとつずつ意識に入ってくる。
何か特別なことをしているわけではない。ただ、洗っている最中に少し意識を向けているだけ。それなのに、いつもの洗顔とは違う時間として残る。
もしかすると、欲しかったのは丁寧な美容時間そのものではなく、毎日の決まった動作を少しだけ面白くするきっかけだったのかもしれない。
そう思うと、洗顔の時間にもまだ試していない楽しみ方がありそうだ。
次に少し時間のある夜は、泡立てない洗顔で、いつもとは違う質感や香りをじっくり味わってみよう。