休日の庭やベランダで、一枚肉を焼く“ミニ・アサード”を楽しむ

庭のBBQグリルで大きな一枚肉を焼きながら、3人がその様子を囲んで見ている。

休日のBBQといえば、焼肉用の肉や野菜を並べて、焼けたものから順番に食べていくことが多い。

それも楽しいけれど、今日はグリルの真ん中に大きな肉を一枚。その姿があるだけで、いつもの庭やベランダが少し違って見えてくる。

本格的な道具をそろえるわけではない。いつものBBQに、一枚肉をじっくり焼く時間を加えてみる。

いつものBBQで、大きな一枚肉を焼いてみる

BBQグリルに大きな一枚肉をのせ、3人が焼き始めた肉を見ている。

炭やグリルを用意して、テーブルには飲み物と簡単なつまみ。ここまでは、いつもの休日とあまり変わらない。

違うのは、今日焼く肉だ。

アルゼンチン産の大きめのリブロースを一枚のままグリルにのせると、自然とそこへ目が向く。小さく切った肉を何枚も並べるときとは違い、グリルの中央にどんと一枚。

「今日はこれを焼くの?」

そんな一言が出るくらいの、ちょっとした変化だ。

一枚の肉をゆっくり焼くとなると、いつものBBQとは少し時間の使い方が変わる。

アルゼンチンで親しまれているアサードも、肉を火でじっくり焼いて囲む食文化のひとつ。庭やベランダで本格的に再現しなくても、普段のグリルで一枚肉を焼けば、その雰囲気を少しだけ取り入れられる。

焼き上がりを待ち、その場で切り分ける時間を楽しむ

一枚肉を焼いていると、次から次へと食材をのせる忙しさがない。

焼き上がった大きな肉をまな板の上で切り分け、周囲の2人がその様子を見ている。

様子を見ながら火を通し、ときどき肉の表面を見る。すぐに食べ始めるのではなく、焼けるまで少し待つ時間がある。

「そろそろかな」

誰かがグリルをのぞく。

まだ少しかかりそうなら、飲み物を手に取ってまた話す。焼いている肉そのものが、なんとなく会話の中心に残っている。

やがて焼き上がったリブロースをまな板に移し、その場でナイフを入れる。

大きな一枚だった肉が、食べやすい厚さに切り分けられていく。その断面を見ようと、少しだけ視線が集まる。

「いい感じじゃない?」

ひと切れずつ皿に取れば、ようやく食事の時間だ。

焼き上がるまで待って、切り分けて、みんなで同じ一枚を囲む。いつものBBQにはなかった時間が、そこにひとつ増えている。

アルゼンチン産のリブロースを一枚で焼いていると、アサードという食べ方も少し身近になる。

難しい作法まで持ち込まず、産地の食文化をいつものBBQに少し混ぜてみる。そのくらいがちょうどいい。

焼くものを変えるだけで、休日のBBQが少し新鮮になる

庭のテーブルで切り分けた肉を皿に取り、3人が食事をしながら会話している。

食べ終わってみれば、使ったのはいつものグリルで、過ごした場所もいつもの庭やベランダだ。

大がかりな準備をしたわけでもない。

それでも今日は、一枚の肉が焼けていくのを眺め、みんなで切り分けて食べた。その場面が、いつものBBQとは少し違って残る。

「次もこういうの焼いてみようか」

新しい設備も、特別な料理を何種類も用意する必要もなかった。

いつものグリルで一枚肉を焼いただけなのに、「次もこういうの焼いてみようか」という話が残る。ミニ・アサードは、そのくらい気軽な休日の変化でいい。

次にBBQをするとき、肉売り場で大きめの一枚肉にも目を向けてみる。

「これを丸ごと焼いたらどうなるだろう」と思える一枚があれば、いつものBBQとは少し違う休日が始まりそうだ。