今日は外へ飲みに行かず、家でゆっくり過ごしたい。そんな夜は、いつもの一品をどんと用意する代わりに、少しずつ違う味を並べてみる。
テーブルに小さな選択肢が増えるだけで、「次はどれにしよう」と迷う楽しみが生まれる。
一口サイズのフライを少しずつ盛り合わせる

冷たい飲み物を用意したら、今夜は一種類だけを揚げるのをやめてみる。
一口ヒレカツ、一口ビフカツ、コロッケ。どれもたくさんはいらない。食べたいものを少しずつ選び、揚がったものから大きな皿へ並べていく。
「これだけ種類があると、なんだか外で頼んだ盛り合わせみたいだな」
何品も料理を作ったわけではないのに、皿の上には違う形と味が並んでいる。
一口ヒレカツの隣にビフカツ、その横にはコロッケ。ひとつずつ選んだだけなのに、皿の上はちゃんと盛り合わせらしくなっていく。
全部をきれいに揃える必要もない。カツの隣にコロッケがあり、その向こうにはまた別の一品。そんな少し雑多な並びも、家飲みにはちょうどいい。
グラスを持って席につくころには、夕食というより「さて、どれから食べようか」という気分になっている。
「次はどれにしよう」と選ぶ時間も楽しむ

最初はヒレカツを一つ。
ひと口食べて、飲み物をひと口。その次に箸を伸ばしかけて、少し迷う。
「次はビフカツにするか、コロッケにするか」
目の前に違う種類があると、食べることの途中に小さな選択が入る。同じものを続けて食べる夜とは、少しテンポが違う。
今度はコロッケ。さっきとは違う味が入ると、またグラスに手が伸びる。そして、その次にはまだ別のカツが残っている。
外で飲むとき、何品か頼んで少しずつつまむのが楽しい夜がある。目の前の皿にも、まだヒレカツがあり、その隣にはコロッケ。「まだ次がある」と思うと、もう少しゆっくり飲みたくなる。
皿の上を見ながら次の一個を決める。その迷いが面倒ではなく、今夜はちょっと楽しい。
少量ずつ並べるだけで、家飲みの楽しみ方が変わる

食べ進めるうちに、皿の上は少しずつ空いていく。
最後に残った二つを見て、「こっちを最後にしよう」と決めるのも、この盛り合わせならではだ。
振り返れば、何種類もの料理を一から作ったわけではない。ただ、違うフライを少量ずつ揚げて、一枚の皿に並べただけ。それでも、食べる順番を選んだり、味が変わるたびにもう一杯飲んだりと、いつもの一品だけの夜とは違う過ごし方になった。
家飲みを少し楽しくしたいからといって、特別な献立を考えなくてもいい。
「今日は何種類か、ちょっとずつ」
そんな選び方ができるだけで、家のテーブルにも、何を頼もうかと迷う夜の楽しさを持ち込める。
次の家飲みは、「今日は何種類か、ちょっとずつ」と選べる揚げ物を用意してみるのもいい。