新しいカーテンを掛け終えた夜。少し離れて窓辺を眺めてみると、いつもの部屋なのに、どこか違って見える。
思わず、そのまま部屋を見渡したくなった。
掛け替えたカーテンを少し離れて眺めてみる

レールに掛けたカーテンの裾をそろえ、ヒダを軽く整える。ひと通り終わったところで、窓辺から数歩離れてみた。
近くで作業していたときには気づかなかったが、離れて見るとカーテン全体の姿がよく分かる。窓に合わせたサイズで収まり、形状記憶加工によるウェーブが並んだ窓辺は、思っていた以上にすっきりして見えた。
「ちゃんと替わったな」
そんな短い実感が湧くと、すぐにその場を離れるのが少し惜しい。もう一度、窓辺の端から端まで眺めてみる。
窓辺が整うと、部屋全体まで違って見える

そのまま視線を広げると、目に入るのはカーテンだけではない。隣の壁やいつもの家具、床まで含めて、部屋全体がひとつの景色として見えてくる。
ソファもテーブルも動かしていない。それなのに、大きな面積を占める窓辺が変わったことで、見慣れていた部屋まで少し新しく感じられる。
模様替えというと、家具の配置を変えたり、新しいものをいくつも加えたりするイメージがある。でも、変える場所は一か所でもいいのかもしれない。
そう思うと、さっきまでカーテンだけを見ていた視線が、自然と部屋のあちこちへ向かっていく。
大がかりに変えなくても、模様替えは楽しめる

掛け替えたばかりのカーテンを眺めながら過ごす夜。いつものソファに座っていても、目の前には整ったウェーブの窓辺がある。
家具も配置もそのままなのに、ふと顔を上げるたび、そこだけが少し新しい。部屋の雰囲気を変えたいとき、こんなふうに窓辺から手を入れる方法もあるのだと気づく。
次に少し気分を変えたくなったときは、部屋全体ではなく、まず窓辺を眺めてみよう。そんな選択肢がひとつ増える夜になる。
まずは今のカーテンを少し離れて眺めてみる。窓辺を変えてみたくなったら、自分の部屋にはどんなカーテンが合いそうか、見てみるのもよさそうだ。