冬の午後、赤ちゃんと少しだけ外へ。近所のカフェで温かい飲み物を選んで、そのあと気が向いたら少し買い物もして帰る。
そんな半日のお出かけも、授乳の時間が頭の片隅にあると、なんとなく時計を見ながら過ごしがちだ。
今日は、帰る時間を先に決めすぎずに出かけてみる。
赤ちゃんと冬のカフェで、いつものようにひと息つく

ベビーカーを横に寄せて席につき、コートを脱ぐ。店内に入ったばかりの頬にはまだ外の冷たさが残っている。
メニューを見ながら選んだのは、湯気の立つカフェラテ。赤ちゃんの様子を見つつ、ひと口。窓の外を歩く人を眺めたり、テーブルの上のおもちゃを手渡したりしながら、少しずつ飲んでいく。
「飲み終わるまで、ゆっくりしていこう」
特別な予定があるわけではない。カフェのあとも、そのまま帰るか、近くのお店を少し見るか。そのくらいの余白を残しておく。
いつ授乳になってもいいように気にはしているけれど、それだけを基準に時間を区切らない。まずは目の前の一杯を楽しむ。
授乳の時間が来ても、外出をそこで終わらせない

しばらくすると、赤ちゃんがそわそわし始める。そろそろかな、と時計を見る。
冬のタートルを着たまま、切り替え部分を上げ、胸元を下げる。大きく服を脱ぎ着することなく授乳に移れると、さっきまでのカフェ時間との間に大きな区切りが入らない。
授乳を終えたあと、テーブルにはまだ少しカフェラテが残っていた。
「もう少し飲んでから出よう」
カップを手に取り、温かさを確かめるようにもうひと口。そのまま、さっきの続きを過ごす。
授乳のあとに、もう一か所だけ寄ってみる

カフェを出ると、夕方の空気が少し冷たい。ベビーカーのブランケットを整えてから、駅へ向かう道を歩き始める。
途中、以前から少し気になっていた雑貨店の前で足が止まった。
「ちょっとだけ見ていこうか」
店内を一周して、冬らしい小物を眺める。何かを買わなくても、それで十分。
帰り道、次はどのカフェにしようかと考えるくらいの軽さで。
次に近場へ出かける日は、授乳したらすぐ帰る予定にせず、カフェのあとにもう一か所だけ寄れそうな場所を考えておく。