「毎晩使ってほしいもの」を、大切な人への贈り物にしてみる

テーブルに並べた3色の枕カバーを見比べながら、一つを白い箱に入れようとしている人物。

誕生日が近づくと、食べるもの、飾るもの、身につけるもの……いくつか候補を思い浮かべる。

その中に、普段ならあまり「贈り物」として見ないものを一つ入れてみた。

毎晩、枕にかけて使うもの。

渡した日のためだけではなく、そのあとの何気ない夜にも使ってもらえるものを選んでみる。

毎晩使うものを、贈り物の候補にしてみる

自宅のテーブルで、白い箱からシルクの枕カバーを手に取って見ている人物。

枕カバーを贈ろうと思ったとき、最初は少し意外な感じがした。

生活用品としては身近だけれど、誕生日の箱を開けたときに出てくるものとしては、あまり思い浮かべたことがない。

けれど、白い化粧箱に収まったシルク100%の枕カバーを目の前にすると、その印象が少し変わる。

毎日使うものなのに、いつもの日用品とは少し違う。

「これなら、ちゃんとプレゼントになりそう」

夜になれば枕にかける。次の日も、その次の日も使うかもしれない。

プレゼントを選んでいるというより、その人の毎日の中に置くものを一つ選んでいるようだった。

相手の寝室を思い浮かべながら、色を選ぶ

テーブルに並べた3色の枕カバーを見比べながら、一色を手に取って選んでいる人物。

3色を見比べながら、今度は相手の部屋を思い出す。

ベッドまわりはどんな色だっただろう。シーツは明るかったか、それとも落ち着いた色だったか。

「この色なら、あの部屋に合いそう」

自分の好みだけで決めるときとは、少し視線が変わる。

枕の上に置いたところまで想像して、ひとつ選ぶ。箱を閉じるころには、選んだ色がもう相手の寝室にあるような気がしていた。

「使ってみてどうだった?」から、贈ったあとの時間が続いていく

枕カバーをかけた枕のある寝室で、ベッドに座りスマートフォンを操作している人物。

プレゼントを渡してしばらくしたころ、ふと思い出してメッセージを送る。

「枕カバー、使ってみた?」

返ってきた感想を読んで、「もう使ってくれているんだ」と分かる。

それだけの短いやり取りだけれど、渡した日に終わっていたはずのプレゼントの話が、もう一度続いた。

使うたびに連絡が来るわけではないし、こちらから毎回たずねる必要もない。

ただ、今夜もどこかの寝室で、贈ったものがいつもの枕にかかっているかもしれない。

暮らしの中にそのまま混ざって、あとから「あれ、使ってるよ」と話せるものもある。

次に誰かへ贈り物をしたくなったら、その人が毎日使っているものを一つ思い浮かべてみる。

いつもなら贈り物として見ていなかったものの中にも、「これなら」と思えるものがあるかもしれない。