重箱を開ける瞬間を、毎年楽しみにする家族行事にする

元日の朝、家族4人が食卓で重箱を開け、盛り付けられたおせちを眺めながら気になる料理について話している。

元日の朝、食卓にはまだふたを閉じたままの重箱。家族がそろうまでは、誰も開けない。全員が席についたら、「じゃあ、開けようか」のひと言で、その年最初のお楽しみが始まる。

家族がそろったら、みんなで重箱を開ける

元日の朝、家族4人が食卓にそろい、中央に置いた閉じた重箱をこれから一緒に開けようとしている。

「まだ開けないでね」

先に席についた人が重箱へ手を伸ばしかけると、そんな声が飛ぶ。急いで何かを用意するわけではない。ただ、家族がそろうまでふたを閉じておくだけだ。

やがて全員が食卓につき、重箱を真ん中へ。誰かがふたに手をかけると、ばらばらだった視線が自然とそこへ集まった。

「今年はどんな感じかな」

まだ見えていないからこそ、ちょっと気になる。向かいの人も少し身を乗り出し、ふたが開くのを待っている。

いつもの「いただきます」の前に生まれた、ほんの数秒。その短い待ち時間まで、元日の食卓の一部になっていく。

ふたを開けた瞬間、「どれが気になる?」が始まる

家族4人が開いた重箱のおせちを眺め、一人が気になる料理を指しながら互いに話している。

ふたを持ち上げると、重箱いっぱいに詰められた料理が一度に目に入る。

「これ、おいしそう」
「私はこっちが気になる」
「去年、こんなの入ってたっけ?」

まだ箸を取る前なのに、もう話が始まっている。

料理は重箱の中ですでに盛り付けられているので、ふたを開ければ、まず全体をぐるりと眺められる。誰かが一品を指せば、今度はその隣へ目が移る。

「それ選ぶんだ」
「やっぱり、それ好きだよね」

同じ重箱を囲んでいても、最初に気づくものは人それぞれ。その違いが、そのまま次のひと言になる。

食べる前に家族みんなで同じものを眺める。そんな時間も、おせちの楽しみのひとつなのかもしれない。

食べる前の数分が、毎年楽しみな正月の恒例になる

家族4人がおせちを取り分けた元日の食卓で、食事をしながら互いに会話を続けている。

ひと通り眺めたら、それぞれ気になった料理へ箸が伸びていく。

さっきまで「これは何だろう」と話していた一品を誰かが先に口にすると、向かいからすぐに「どう?」。その返事を聞きながら、別の人は次に食べたいものを探している。

重箱の中は少しずつ空いていき、取り皿にもそれぞれ選んだ料理が並ぶ。それでも、最初にふたを開けたときの話はまだ続いている。

やることは、家族がそろうまで開けずに待つことだけ。

来年また重箱を前にしたとき、「今年は何が入っているかな」と誰かが言えば、それだけで去年の光景も少し思い出せそうだ。

味だけではなく、みんなでのぞき込んだことや、「これが気になる」と指を差したことまで残る。そんな始まり方なら、次の正月もまた同じように開けてみたくなる。

次の元日は、家族がそろってから重箱を開ける時間も楽しんでみたい。どんなおせちなら、開ける瞬間からみんなで盛り上がれそうか、少し覗いてみたくなる。