スマートフォンの写真を見返していると、ふいに目に入る、まだ体の小さかった頃の一枚。
「こんなに小さかったんだ」
懐かしくて、そのまま最近撮った写真までさかのぼってみる。いつも見ている今の姿なのに、昔の一枚と並べると、少し違って見えてくる。
昔と今の写真を並べると、成長が見えてくる

お迎えしたばかりの頃。まだ幼さの残る顔つきで、こちらを見上げている写真があった。
その隣に、つい先日撮った一枚を表示してみる。
「大きくなったなあ」
毎日一緒にいると、変化は少しずつやってくる。だからなのか、今日の姿だけを見ていると、それほど意識することもない。
けれど二枚を並べてみると、体の大きさも、顔つきもずいぶん違う。昔は少し頼りなく見えた足元も、今ではすっかり見慣れた姿になっていた。
画面を行ったり来たりしながら、今度は耳の形や座り方まで見比べてしまう。
変わったところと、変わらないところを一枚のアートに

見比べているうちに、今度は違いではなく、似ているところにも目がいく。
口元の感じ。少し首をかしげる癖。お気に入りの場所で座るときの表情。
「ここ、昔から同じかも」
大きく変わったところの隣に、ずっと変わらないところもある。
そんな昔と今の二つの姿を、似顔絵キャンバスのビフォーアフターアートとして一枚にまとめてみる。
スマートフォンでは一枚ずつ見ていた二つの姿が、キャンバスでは同じ視界に収まる。小さかった頃を見て、そのまま今の顔へ目を移せるのが面白い。
どちらか一方を選ぶのではなく、昔も今も残せる。
そう思うと、写真を選ぶ時間にも少し迷いが出てくる。
いちばん小さかった頃にするか。今と同じ表情をしている一枚にするか。
写真フォルダをもう少しだけさかのぼりたくなる。
昔の写真が、今と一緒に眺めたい一枚になる

出来上がった一枚を部屋に置いてみる。
そばでくつろいでいる今の姿を見たあと、キャンバスの小さな姿へもう一度目が戻る。
「あの頃から、ここは変わってないな」
キャンバスの小さな姿と、隣でくつろぐ今の姿。気づけば、また二つを見比べている。
まずは写真フォルダから、うちの子の小さかった頃の写真を一枚だけ探して、最近の一枚と並べてみてはどうだろう。