お気に入りの家族写真を、一枚の「わが家の肖像画」にして飾る

リビングに飾られた家族の似顔絵を、家族3人で一緒に眺めている。

ふとスマホの写真を見返していると、きれいに撮れた一枚よりも、なぜか何度も目に留まる写真がある。

笑い方や立ち方、その場の空気まで含めて、「なんだか今の私たちらしい」と思える一枚。そんな写真を、いつもとは少し違う形で残してみる。

「今のわが家らしい」と思える写真を一枚選ぶ

リビングのソファで、家族3人がスマホの家族写真を一緒に見ながら一枚を選んでいる。

休日の午後、ソファに座ってスマホの写真を少しさかのぼってみる。

旅行先で撮った写真。誕生日の写真。何気ない夕食のあとに撮った写真。似たような家族写真が並んでいるのに、見ていると自然に指が止まる一枚がある。

全員がきれいにカメラを向いているわけではない。誰かが少し横を向いていたり、子どもだけ妙に楽しそうだったり。それでも見返すたび、「これ、うちらっぽいね」と言いたくなる。

家族写真を一枚選ぶとなると、つい一番よく撮れているものを探したくなる。でも、飾りたいのは必ずしも完璧な一枚ではないのかもしれない。

その頃によく着ていた服や、いつもの笑い方まで思い出せる写真。選んでいるうちに、写真の出来栄えとは別のところにある「家族らしさ」が見えてくる。

いつもの家族写真が、飾りたくなる一枚の絵になる

家族3人が、完成した額入りの似顔絵とスマホに表示した元の家族写真を見比べている。

選んだ写真をもとに、プロの似顔絵作家に家族の姿を描いてもらう。

元になっているのは、さっきまでスマホの画面で見ていた写真。それなのに、完成した絵を目の前にすると、見慣れた表情が少し違って見える。

「あ、この笑い方、ちゃんと残ってる」

見慣れた家族の表情なのに、描く人の手を通した一枚になると、いつもの写真とは少し違う気持ちで眺めてしまう。

額に入れてリビングに置いてみると、その違いはさらに分かりやすい。

スマホの中にあったときは、思い出そうとしたときに開く写真だった。今は、部屋を歩いていれば自然に目に入る。

「残しておきたい」だけではなく、「飾っておきたい」。

そんな気持ちが生まれるのも、家族写真が似顔絵になる面白さなのかもしれない。

部屋で眺めるたび、家族の今を思い出せる

家族が普段のリビングで過ごしながら、棚に飾られた家族の似顔絵へ目を向けている。

飾ったばかりの頃だけ目に留まるのかと思っていたら、日がたっても、ふと視線が向く瞬間がある。

朝、出かける前に横を通ったとき。夕方、買い物袋を置いたとき。テレビを見ながら何となく視線を上げたとき。

似顔絵はずっと同じ場所にある。

「あの写真、この前の夏だったよね」

誰かがふと口にすれば、そのときの話が少しだけ続くこともある。大げさに思い出を振り返るわけではない。ただ、暮らしの途中で家族の一場面が何度も目に入る。

時間がたてば、髪型も服も、子どもの背丈も少しずつ変わっていく。それでも絵の中には、その一枚を選んだときの家族がいる。

特別な節目だけを残すのではなく、何でもない「今」を飾っておく。そんな残し方があってもよさそうだ。

スマホを少しさかのぼってみると、いつか飾って眺めたいと思える一枚が見つかるかもしれない。