休日の午後、窓から入る光の中で、いつもの場所にいるうちの子を見る。かわいいと思えばスマホを向けるのは、普段と同じ。
でも今日は、「ケースにしたくなる一枚を撮るなら、どの表情がいいだろう」と少しだけ眺める時間を長くしてみる。
スマホケースにしたい一枚を探して、撮影を始める

まずは、うちの子と同じくらいの目線まで下がってみる。
こちらを見ていれば一枚。目をそらしたら、それも一枚。カメラ目線を待つというより、「この顔、ケースになったらどんな感じだろう」と考えながらスマホを構える。
耳の向き、前足のそろえ方、いつもの場所でくつろぐ姿。普段ならそのまま撮っていた場面でも、今日は少しだけ見るところが増えていく。
きれいな正面顔より、「この子らしい」表情が見えてくる

何枚か撮っているうちに、正面を向いた一枚が撮れた。明るい場所で、顔もしっかり見えている。
「これは使いやすそう」
そう思ってもう一度スマホを向けたところで、今度はぷいっと横を向かれた。少し不機嫌そうな顔。でも、見慣れているのはむしろこっちかもしれない。
窓からの光が顔に入る位置へ少し動き、体まで見えるようにスマホを構え直す。
横顔、ちょっと眠そうな目、いつもの座り方。
撮った画面を見比べると、完璧にこちらを向いていない一枚に目が止まる。
「こっちのほうが、この子っぽいな」
撮った写真を見返して、残したい一枚を選ぶ

撮影を終えて、スマホの画面をゆっくりさかのぼる。
正面顔もある。横を向いた写真もある。少しぶれているものまで混ざっている。
その中からスマホケースにするとしたら…、と一枚ずつ見ていく。
きれいに撮れた写真より、少し横を向いたあの顔で指が止まる。
毎日のように見ている表情なのに、こうして選ぼうとすると、いつもとは少し違って見える。
次の明るい時間に、うちの子と同じ目線まで下がってみる。
正面を向いてくれなくても大丈夫。「これがいちばん、この子らしい」と思える表情を、一枚だけ撮ってみたい。