寝る前、いつものように枕に頭をのせた子どもを見ながら、ふと聞いてみる。
「その高さ、どう?」
普段は用意した枕をそのまま使っている。だからこそ、こんなことを聞くのは少し新鮮だ。
「今の高さ、どう?」から見えてくる、子どもの好み

「うーん、もうちょっと低いほうがいいかも」
返ってきたのは、思っていたより具体的な答えだった。
「低いほう?」
「うん。ちょっとだけ」
枕の高さなんて、子どもはそれほど気にしていないと思っていた。けれど聞いてみると、「高い」「低い」「このくらい」と、ちゃんと答えが返ってくる。
「どっちが好き?」と確かめていくのも、なんだかおもしろい。
少しずつ高さを変えて、自分の「これがいい」を見つける

言葉に合わせて、枕の中材を少し動かしてみる。
「これは?」
「さっきより好き」
もう一度横になって、今度は少しだけ調整。
「もう少し低く」という言葉に合わせて、その場で高さを変えて試せるから、子どもの答えを聞きながら少しずつ整えていける。

何度か試したあと、
「これがいい」
今度は迷わずひと言。
親が「これくらいかな」と決めるだけだった枕を、今日は自分で選んだ。
次に子どもが枕に横になったら、「今の高さ、好き?」と聞いてみる。
いつもの枕でも、そこから意外と小さな会話が始まるかもしれない。