枕カバーは、いつもなら大人が選んで、そのまま使うものかもしれない。
でも今日は、子どもに色を選んでもらう。
「どれがいい?」
たったそれだけで、いつもの寝具選びが少し違う時間になる。
13色から、「これがいい」を自分で選ぶ

並んだ色を前にすると、子どもの目が行ったり来たりする。
サクラ、サボン、ミント、ナイトブルー。13色もあると、すぐに一つへ決まるとは限らない。
「こっちもいいな」
一度選びかけて、別の色をもう一度見る。手に取って比べて、少し迷って、それから指を止める。

「これがいい」
洋服や文房具を選ぶときのように、寝具にも自分の好みを持ち込める。自分で選べる色がいくつもあるから、「どれにしよう」と迷う時間までちょっと楽しい。
自分で選んだ色が、いつもの寝床を少し「自分の場所」にする

選んだ枕カバーをつけて、いつものベッドへ。
置いたあと、子どもが枕をもう一度見る。
ベッドも、布団も、置いてある場所もいつもと同じ。それでも、自分で選んだ色が一つ加わると、目に入ったときの感じが少し違う。
部屋を大きく模様替えしたわけではない。特別な飾りを増やしたわけでもない。
ただ、寝る場所の中に「自分で決めたもの」がある。
「これ、わたしが選んだやつ」
そう言ってもう一度枕を見る姿を見ていると、寝床にも自分の好きな色を選べる余地があるのだと気づく。
次に枕カバーを選ぶときは、いくつかの色を並べて「どれがいい?」と聞いてみるのもよさそうだ。