休日の夕方。少し時間をかけて料理をしたいけれど、いくつもの道具を出すほど大がかりにはしたくない。そんな日に、肉と野菜をひとつの鍋へ。
まずは香ばしく焼いて、そのあとも鍋は替えない。そのまま煮込みへつながっていくと、いつもより少しだけゆっくりした料理の時間が始まる。
まずは鍋の中で、肉と野菜に焼き目をつける

メイフラワーキャセロールを火にかけ、肉を並べる。表面がじゅっと音を立て、少しずつ焼き色がついてきたら、空いたところへ大きめに切った野菜も加える。
まだ、この時点では煮込み料理らしさはない。やっていることは、食材をひとつずつ焼いているだけだ。
けれど、鍋の底で肉と野菜がこんがりしてくると、この先にスープを加えたらどうなるだろう、と少し先が楽しみになる。
深さのある両手鍋の中で、そのまま焼くところから始められる。煮込み料理のために特別な準備を始めたというより、いつもの料理の延長で手を動かしている感覚に近い。
焼いたそのまま、スープを注いで煮込みへ

肉と野菜に焼き目がついたところで、スープを注ぐ。
鍋の中で音が変わり、さっきまで焼かれていた食材がゆっくり液体の中へなじんでいく。ここでフライパンから鍋へ移す作業はない。焼いた鍋に、そのまま次の工程を重ねていけばいい。
「あ、もう煮込みになった」
鍋を替えずに進めていると、料理の流れも途切れない。
あとは火加減を整え、蓋をして少し待つ。
コトコト煮える時間まで、週末の楽しみにする

火を弱めると、鍋から聞こえる音も静かになる。
ずっと手を動かしている必要はない。飲み物を用意したり、テーブルの上を片づけたりしながら、ときどき蓋を開けて様子を見る。
さっきまで輪郭のはっきりしていた肉や野菜は、スープの中で少しずつまとまり始めている。香りも、焼いていたときとはまた違う。
時間はかかっている。でも、やることが多いわけではない。
ときどき鍋をのぞきながら過ごしているうちに、肉も野菜もすっかり煮込みらしい姿になった。火を止め、できあがった料理を器へ。
次の休日は、肉や野菜をひとつの鍋で焼いて、そのままスープを注いでみる。
まずは、そんな一品から始めてみてもいい。